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【英断か?過剰賠償か?】新国立劇場が中止公演の観客に対し異例の交通費負担

13.04/24

出演者の到着が本番に間に合わず公演中止となった舞台『効率学のススメ』の当該観客への対応について、主催者の新国立劇場は23日、チケット代の払い戻しとともに中止公演当日の交通費を負担すると発表した。

同公演については、同日に中止の原因となった俳優が謝罪会見を開き、「開演時間を勘違いしていた」と釈明するとともに今後の公演を予定通り行うことが発表された。当日来場した観客については当初「チケット代の払い戻し」か「別日程への振り替え」に対応する旨がアナウンスされていたが、この日になって急遽「当日の交通費」及び「チケット購入に掛かった手数料」についても補償すると発表された。

公演中止や出演者変更を受けてチケット代を払い戻すケースは一般的だが、観客の交通費まで補償するというケースは極めて異例。主催者側としては、中止決定のタイミング(開場後だった)や理由の重大さを鑑みた上での判断だと思われるが、舞台業界のスタンダートとなるべき「新国立劇場」の対応だけに、ネット上では「過剰賠償ではないか?」と指摘する声も挙がっている。舞台業界では、2011年3月に発生した東日本大震災の際にも緊急時のチケット代の払い戻し対応についてさまざまな議論が交わされた。中小規模のカンパニーにとっては死活問題となる可能性も秘めているだけに、この機会にあらためて対応策をシュミレートしておく必要があるだろう。

◎関連サイト◎
『効率学のススメ』4/21(日)公演の中止およびチケット代の払い戻しについて|新国立劇場

◎参考記事◎
【コラム】「支払い済みのチケット代で芸術団体を支援しませんか?」という提案に違和感|News-headline
【義援金振り替えや劇団債発行も】キャラメルボックスが4つの払い戻し方法を提案|News-headline
【払い戻しは必要?出演料の補償は?】法律事務所が芸術・文化団体向け震災Q&A|News-headline


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