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京都を拠点に活動する劇団「地点」(主宰:三浦基)が、ライブハウス跡地を改装した稽古場兼アトリエ「アンダースロー」を7/20(土)にオープンし、観客が他の観客のチケット代を肩代わりするという独自の演劇支援システム「カルチベートチケット(耕すチケット)」を導入する。
「アンダースロー」は、京都市左京区北白川のライブハウス跡地を改装して開設される地点の新たな創作・発表の拠点。施設内にはカフェバーも併設される予定。7/11(木)にはプレオープンイベントとして「今日の舞台芸術と明日の文化行政」と題したシンポジウムが開催される。
アトリエ開設に伴い導入される演劇支援システム「Cultivate Ticket―カルチベートチケット(耕すチケット)」は、観客が他の観客のチケット代を肩代わりすることで、地点及びアンダースローの活動を支援する仕組み。アンダースローで上演される演目はすべて定額料金(2,000円)とし、「地点の活動を支援したい」「鑑賞した作品を誰かに薦めたい」と感じた観客が同チケット(1枚2,000円)を購入することで、その枚数分、他の誰かのための無料チケット(= カルチベートチケット)が確保される。
地点公式サイトでは同システム導入について、「劇場に一度も足を運んだことのない潜在的な観客を掘り起こすことが究極の演劇支援なのではないかと考え、Cultivate Ticketを考案しました。観客自身が芸術の主体的な担い手であるという考えに基づいた、観客が観客を「耕す」仕組みです。アンダースローでこの方法を導入することによって、匿名性を確保しつつ、用途のはっきりした芸術支援のあり方を追究したい」とコメントしている。
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アンダースロー|地点