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【木ノ下裕一、藤田貴大らへの支援も】セゾン文化財団2014年度助成事業および自主製作・共催事業決定

14.02/11

現代演劇・舞踊分野を中心に支援活動を行っている公益財団法人セゾン文化財団(東京都中央区)は、2014年度助成事業および自主製作・共催事業が決定したことを1月27日付けで発表した。助成総件数は50件、総額6,100万円、うち現代演劇・舞踊助成は46件・総額5,330万円、芸術交流活動(非公募)は3件・770万円)となった。また、自主製作事業で2件、共催事業で1件を支援する。助成対象者には資金援助や情報提供されるほか、希望者には同財団が運営する「森下スタジオ」(東京・江東区)が貸し出される。

【I 現代演劇・舞踊助成「芸術家への直接支援」(公募プログラム)】
「セゾンフェロー」と呼ばれる、演劇・舞踊界での活躍が期待される演出家、劇作家、振付家の創造活動を対象としたプログラムで、原則として2年間継続助成の「ジュニア・フェロー」と、原則として3年間継続助成の「シニア・フェロー」がある。
新規対象者として、「ジュニア・フェロー」には木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)、KENTARO!!、関かおり、藤田貴大(マームとジプシー)、村川拓也の5名が、また「シニア・フェロー」では、梅田宏明、危口統之(悪魔のしるし)、筒井潤(dracom)の3名が選出された。

なお、海外の文化などに触れながら今後の展開のヒントを得たいと考える、劇作、演出、振付の専門家による休暇・充電を支援するプログラム「サバティカル」は「該当者なし」となった。

【II 現代演劇・舞踊助成 「パートナーシップ・プログラム」】
○創造環境整備(公募プログラム)
人材育成、ネットワークの構築など、芸術創造を支える環境整備を目的とした調査・研究、ワークショップ、会議、シンポジウム等への助成で、芸術活動を支援する機関、事業を対象としている。
新規対象事業には、20代の制作者の合宿型勉強会とシンポジウム「Next Producers Camp 2014 In 三重」(代表者・赤羽ひろみ)、障害者の舞台鑑賞環境の向上のための情報提供やネットワーク形成を行う「観劇サービス支援事業」(代表者:特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ ネットワーク 廣川麻子)などが採択された。
また、舞台芸術制作者が情報を共有し、政策提言できるネットワークとして結成された舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM/代表者:橋本裕介)は今回で3年度目の助成となる。

○国際プロジェクト支援(公募プログラム)
現代演劇・舞踊の国際的な活動において、特に重要な意義を持つと思われる、複数年継続して行われる国際共同製作プロジェクトに対して3年を上限に助成する。
ウィーンで行われている舞台芸術のためのプログラムから派生した「アーティストと家族/子供」をテーマとする滞在制作事業「fifoo-program 『PIN WHEEL/風車』」(代表者:特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパン 蓮池奈緒子)や、イタリアのダンス・アーツ・マネジャーであるエリザベッタ・ビザーロを迎え作品を滞在制作する「ST スポット国際協働製作 2014-2015」(代表:特定非営利活動法人STスポット横浜 大平勝弘)などが新規採択された。

○パートナーシップ・プログラム(非公募)
海外の非営利団体との継続的なパートナーシップに基づく芸術創造活動、日本文化紹介事業、フェローシップ事業等に対して支援するプログラム。
採択された3件のうちの1件「パフォーミング・アーツ・キャンパス」は、ドイツ国内で3年に一度開催される舞台芸術フェスティバル「テアター・デア・ヴェルト」期間中に実施される、若手演劇人のためのレジデンス・プログラムで、世界から集まる若手演劇人180人がディスカッションやプレゼンテーションを行うというもの。日本からは3名の派遣を予定しており、候補として神里雄大(演出・劇作)、篠田千明(演出)、野村政之(制作)の名前があがっている。

なお、2015年度の公募については、要項発表/募集開始は2014年8月を予定しているとのこと。

◎関連サイト◎
2014年度 助成事業および自主製作・共催事業決定のご報告|セゾン文化財団


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