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【ヒエラルキーのない有機的な繋がりに】「舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)」が京都でキックオフ

12.10/23

舞台芸術の制作実務を推進する者たちが集まり、情報やアイディアを交換・共有しながら活動するための国際的なオープン・ネットワーク形成を目指す「舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)」。そのキックオフ・ミーティングが22日、ホテルアンテルーム京都(京都市南区)にて開催された。

「舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)」は、主に舞台芸術の制作実務を推進する者を会員の対象とした入会・退会・再入会の資格に制限を設けず、成員間にヒエラルキーが発生するようなメンバーシップ体系を生まないオープンなネットワーク組織。橋本裕介氏(橋本制作事務所)、丸岡ひろみ氏(国際舞台芸術交流センター[PARC])、伊藤達哉氏(ゴーチ・ブラザーズ)など12名の有志が準備会を発足させ、1年前より設立に向けて議論を重ねていた。

情報が公表された今夏以降、全国の舞台関係者より注目されていた今回のキックオフ・ミーティングには、地域や公・民などさまざまなボーダーを越えたおよそ80人の舞台芸術制作者が一同に介した。ミーティングは二部構成・計4時間に及び、発起人たちによる組織の「概要」「設立経緯」「規約案」「組織構造」「3ヶ年計画」のプレゼンテーションの後、参加者全員による意見交換が展開された。プレゼンされた「規約案」はあくまでも第一案で、現時点では会費の金額設定、専任従事者の配置、主たる事業となる委員会の運営方法など未確定な要素も散見するが、今回のミーティングを呼び水として今後はfacebookなどを使い全国の舞台芸術制作者たちと意見交換を重ねながら詳細を固めていくという。また、「3ヶ年計画」によると、来年2月(13日か14日)に横浜で正式な設立総会を行い、理事会及び委員長を決定、2013年はテストラン・イヤーとした上で各委員会や報告会・シンポジウムなどを開催、2014年には法人化とアジア地域でのミーティング開催を目指すとしている。

会の冒頭で発起人の一人である橋本氏は、「地域や団体の枠を越えた個人の集合体となるこのネットワークが、東京ではなく京都で始まったということに意義がある。つまり、顔を合わせるのはどこでも良いということ」と語った。

このミーティングの議事録は後日、公式facebookページにて公開される予定。

◎「舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)」の目的◎

この団体は、舞台芸術を推進させる者が、主体的に参加する制作者を中心としたネットワークを国際的に構築、有機的に継続させ、舞台芸術が多様な価値観の発露として社会に活力と創造性をもたらすという認識の元に、同時代の舞台芸術の社会的役割の定義と認知普及、文化政策などへの提案・提言、その他この規約に掲げる種類の活動・事業を行なうことで、舞台芸術の発展に寄与し、もって社会全体の利益の増進に寄与する事を目的とする。(規約案第3条より)

◎関連サイト◎
舞台芸術制作者ネットワーク・ミーティング(仮称)|facebook

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